医師の「様子見ましょう」に潜む危険性

看護師の医療コンサルタントの輿石光希(こしいし みゆき)です。
看護師という職業柄、病気のこと、病院のこと、医師のこと、薬のことなどなど、たくさんの相談を受けます。

 先日、お友達から次のような相談がありました。
「最近、息苦しいの。特に歩いているときは苦しくて、休まないと倒れそう」と、もともと、不整脈を持っているということだったので、循環器科の専門医を紹介しました。そこに受診した結果、全く問題ないとのこと。症状があるのに原因がわからないと、先生も頭を抱えていたそうです。
「検査上では異常がないので、ストレスを軽減し様子見ましょう」と言われても、症状がおさまらないので不安になり、精神的なものかもしれないとメンタルクリニックを受診。安定剤を処方され、少し仕事をセーブしようと相談していました。
その後も症状は変わらず、あまりにも息苦しいので、地元の病院を受診したところ、重大な病気が見つかり、クリニックから市立病院、そこでは治療ができないとのことで、大学病院へ。ICUに6日間入り、厳重管理。ベッド上で安静、で何もさせてもらえない、緊迫した状態が続き。
その後状態が安定したので一般病棟へ移り、そこから2週間。先日やっと退院しました。

 今回のことを通して感じたことは、具合が悪いときに受診し、検査上異常がなく様子観察ということがあります。そうしたとき、ついつい精神的な疾患を疑い、メンタルクリニックを受診し薬を処方されることが多い傾向にあるように思いました。彼女もその一人でした。
結局彼女の体の中で起こっていたことは、命の危機にたたされていたわけで、地元の病院を受診し、その先生が見つけてくれなければ、恐ろしいことになっていたわけです。

 医師の診断に納得がいかず、DRを転々とする方もいらっしゃるのですが、自分の体は自分が一番分かっていると思うので、本当に心配な時は、セカンドオピニオンとして受診する必要があるのかもしれませんね。
今回、お友達の病気を見つけてくれた医師は、どこかおかしいと根気強く原因を探してくれたのです。
おかげで命拾いしました。このような医師は良医なのでしょうね。

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この記事の著者

輿石光希

輿石光希看護師&医療コンサルタント

はじめまして。看護師で医療コンサルタントの輿石(こしいし)光希(みゆき)です。大学病院勤務、市立病院では30代半ばで師長として病棟管理を行い、法人の病院では副看護部長として看護部の管理と看護師の教育を行いました。2年前、今までの経験を活かし医療コンサルタントとして独立しましました。父親をがんで亡くし、私自身も入院、手術を経験しているので、患者と家族の立場、医療者の立場からお話しできることが強みです。どうぞよろしくお願いします。

ジョインハンズ http://join-hands.biz/

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