奥さまは迷?名?マネージャー

皆さん、こんにちは。
医師・看護師など医療有資格者の方々のキャリアサポートをさせて頂いております”相川 継(あいかわ けい)”と申します。

 

ドクターの転職においては、当事者であるドクターではなく、そのドクターの奥さまがキーマンの場合が往々にしてあります。

もちろん、ドクター以外の転職においてもそのようなケースはありますが、ドクターの場合はかなり多い様な気がします。

 

 

7年ほど前になりますが、眼科医である旦那さまと奥さま(専業主婦)のご夫婦が転職の相談でご来社されました。

 

大学の医局派遣で総合病院の眼科医長として3年ご勤務され、そろそろ大学病院に戻るかもしれないというタイミングでのご相談でした。

 

奥さまいわく、3人のお子さんの学費と受験費用が翌年より高騰するため(高校進学・高校受験・中学受験、しかもすべて私学^^;)、生活費を削っても、わずかな旦那さまの小遣いを削っても、現状での大学病院からの給与とバイト代だけではもう限界、住宅ローンの事も考えると、出来れば現状の5割増の給与を出してもらえる求人先を探して欲しいとのことでした。

 

う~ん・・・。無いことはない・・・しかし・・・。

 

ちょうどこの頃、コンタクト診療を始めとした眼科の診療報酬が大幅に下がり、それに伴って眼科医全体の報酬もこれから大幅に下がるかもしれないと言われていた時期でした。

 

また旦那さまも、今のタイミングで大学に戻れば講師になるかもしれないとのことで、給与アップは僅かながらもバイト代が大幅にアップする可能性が大いにあり、准教授・教授の道も十分にありえる状況でした。

 

 

ゆえに、転職は様子を見ながら少し先にした方が良いかもしれないというお話しをさせて頂きましたが、常に話しの途中途中で奥さまの

「子供のためには、〇※◇△◎□(-_-)/~~~!!!」

という、もう話にならない話しがかぶさってきました(-_-;)。

 

となりの旦那さまを見ると、右斜め下をじ~っと見て黙ったまんま・・・。

ちょうどこの日は大学病院での午前診が終わって、当直のバイトの合間のお時間とのこと。本当に色々とお疲れ様です・・・。※以下も当該ドクターを「旦那さま」で通します^^;

 

 

取りあえずこの日は給与の高い求人案件を3~4件お持ち帰り頂き、その中でご検討頂く事にしました。とりあえず、ただ給与が高いだけのイマイチ良く分からない求人案件は外しましたが、私個人としてはしっくりきていません・・・。

 

その日の夜、旦那さまより「ご相談したい事があるので、明日の夜に会えませんか?」というメールが届いていました。旦那さまだけとお会いするとのことでしたので、どのような相談かは何となく想像は出来ました。

 

 

翌日、旦那さまの勤務が終わった後、勤務病院の隣駅のスタバでお会いしました。

「正直、どうしようか迷っています。家内の言う通り、家計の事を考えれば転職した方が良いとは思っています。けれど自身の眼科医としてのキャリアも積みたい・・・。」

 

旦那さまの大学病院の「某手術」は関西では有名で、旦那さま自身もその「某手術」においてはプロフェッショナルでいらっしゃる。実際、ご提案した求人案件の中には「某手術」が可能なところがあるものの、件数は少なく管理職にもなるので余計に携わることは少なくなります。

 

正直、今辞めるのはもったいない・・・。

 

そこで、旦那さまには以下の提案をさせて頂きました。

大学病院に戻ると、土曜日と平日の午後、日曜日が基本的にはお休みになるとのことなので、医局からのバイトは一旦、事情を話して断り、当社から平日と土曜日の午後に少し割高の外来のバイトをご紹介する事にしました。

 

後は月に2回程の当直のバイトを入れると、ご紹介した転職の求人案件とは可処分所得的にはそれ程変わらなく、生活費と旦那さまのお小遣いを少し切り詰めれば来年以降の暴騰する家計も何とか乗り越えられそうだとご説明し、ご納得頂きました。

 

さて、後はマシンガントークの奥さまをどう攻略するか・・・。旦那さまいわく、奥さまは一度思い込んだ事をひっくり返すのはかなり厳しいとのこと(>_<)

 

そうして二人で侃々諤々と話し合った結果、下手な小細工をせずに、ありのままの話しをしましょう!という事で落ち着きました。

 

さて、それでは帰りますか!と時計を見ると、えっ、うそ・・・もう終電がない・・・。

 

こちらのカフェから旦那さまの自宅までは近かったのでタクシーで向かった後、さすがに悪いと思われたのか、そこから旦那さまに車で私の自宅まで送って頂きました。片道が約40分・・・。先生、お疲れのところを本当にありがとうございました(^^)

 

翌日、奥さまに昨日の旦那さまとお話しした内容について出来るだけシンプルな内容でメールをお送りし、翌週にまた改めて3人でお会いすることになりました。

 

そうして翌週、改めて上記の提案を奥さまにさせて頂いたところ、即快諾! 事前に旦那さまと2人で話し合って合意していたとはいえ、何か肩すかしを食った感じでした^^;

奥さまいわく、正直なところ、旦那さまの収入が今のままでも構わないと思っていたそうです。

 

その時は奥さまが働きに行くと・・・(そう、奥さまは元看護師なのだそうです)。ただ、いつかどこかでしっかりと向き合って話をしたかったらしく、今回が良いきっかけで、旦那さまに対してもう少し家族全体の事を考えてもらう為に少しハッパを掛けたとのことでした・・・。

 

ともかく、丸く収まって良かったです。

少々疲れましたが・・・^^;

 

大人しめのこの旦那さまにとってみれば、この奥さまは名マネージャーなのでしょうね・・・。正直、私は勘弁ですm(__)m

 

この記事の著者

相川継ドクターキャリアカウンセラー

大学卒業後、一般事務・営業・経営管理等のキャリアサポートに約7年間、その後、医師・看護師等の医療有資格者のキャリアサポートに約12年間従事。現在はマネジメント業務が主となっているが、月に数件の医師・看護師のキャリアサポートも行なっている。

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