あなたの主治医

 ご自身やご家族が健康で楽しく生活していく事が理想です。しかし、なかなかそういう訳にもいきません。健康を害した時、主治医がいるといろいろ相談ができ、適切な治療やアドバイスをしてくれますので心強いですよね。

私の両親は、長年近くの池田医院の池田先生に診ていただいています。池田先生がこう言っていたからそうする!と言って、私の言う事には耳を貸さない事もあるのです。主治医を信頼し、本人が納得して治療を受けている現状をみると良い事だと思います。自分のことをわかってもらえているという安心感が大きいように感じました。

皆さんには信頼感があり安心して受診できる主治医はいらっしゃいますか?健康であれば必要でないかもしれませんが、癌や慢性的な病気にかかってしまった時には継続的な治療が必要ですので信頼できる主治医は必要です。診療所やクリニックでは先生が一人で信頼関係を作りやすいと思いますが、大きな病院になりますと、外来の主治医、入院した場合は病棟の主治医、(病棟の場合は主治医が3人くらいになる事が多いです)と主治医または担当医と呼ばれる先生がたくさんになってしまうのが現状です。

病棟では先生間で情報の共有ができていない場合や、先生ごと言っている内容が違うなどの問題点もあります。病院に勤務している時には患者さんやそのご家族からそのような相談が多くあり、先生と調整する事を行っていました。余談ですが、そのような状況になった時、不安になった時などは、看護師に相談してください。

1人の患者に対して、主治医は病院ごとに存在する事になりますね。病院にかかる基本的な行動として、例えば、おなかが痛い、風邪をひいたなどは、地域の診療所やクリニックに受診し、病状に応じて医師が必要と判断された場合は、紹介状を持ち中核病院、大学病院に受診する流れが良いと思います。厚生労働省もそれを推進しています。軽症な人は地域の病院で、専門性が高く重症な人は紹介状をもらい大学病院で診察、治療するといった仕組みです。

現状は、軽症の人も大学病院に多く受診します。そのため、重症の患者さんを受け入れられないなどの問題が出てきます。病院の機能を明確にするため、厚生労働省は紹介状を持たずに大学病院を受診する外来患者に対し、治療の初回にかかる初診料や、再診料を全額負担する案、窓口負担は現状通りで、1万円を求める案が出ており、検討されています。

大学病院の信頼性は高いのかもしれませんが、まず、地元の診療所やクリニックで自分に合った主治医を探してみましょう。状況に応じてその主治医が専門性の高い信頼した医師や病院を紹介してくれますので。主治医を探すあなたの目(アイ)が必要になってきます。自分に合った主治医ってどのような先生なのか、主治医に何を求めるのか、整理しておく事も必要だと思います。癌や慢性疾患になってしまった場合の主治医選びについて、次回お話しさせていただきます。

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この記事の著者

輿石光希

輿石光希看護師&医療コンサルタント

はじめまして。看護師で医療コンサルタントの輿石(こしいし)光希(みゆき)です。大学病院勤務、市立病院では30代半ばで師長として病棟管理を行い、法人の病院では副看護部長として看護部の管理と看護師の教育を行いました。2年前、今までの経験を活かし医療コンサルタントとして独立しましました。父親をがんで亡くし、私自身も入院、手術を経験しているので、患者と家族の立場、医療者の立場からお話しできることが強みです。どうぞよろしくお願いします。

ジョインハンズ http://join-hands.biz/

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