42歳の研修医

こんにちは。
医師・看護師など医療有資格者の方々のキャリアサポートをさせて頂いております”相川 継(あいかわ けい)”と申します。

医師のキャリアサポートにおいては、常勤での転職のご相談もあれば、当直や代診、健康診断、治験の立ち合い等、アルバイトのご紹介もさせて頂いたりと内容もさまざま、また、教授クラスの方もいらっしゃれば研修医の方もいらっしゃったりと色々な立場の方の相談もさせて頂いています。

その中で印象に残っているのが、個人的な関心もあって、医師以外の社会人としてお仕事をされていて、医師になられた方々のご相談です。

特に今でも強く印象に残っているのが、10数年前、まだ研修医のアルバイトが認められていた頃、「アルバイト先を紹介して欲しい」と、飛び込みでご相談にいらっしゃった42歳の研修医の面談です。

少し前にスマップの草なぎ剛さん主演の37歳で医師になったドラマがありましたが、その方はそれよりも5つも上の年齢で医師になられたのですね。

ちょうど、夏休みの時期だったかと思いますが、その方は小学校の低学年ぐらいの男の子を連れて受付あたりでうろうろとされていて、弊社の女性社員が「どうかされましたか?」とお尋ねしたところ、「あの~医師のアルバイトを探しているのですが・・・」と、おっしゃったので、女性社員は「???」のままその方をお子さんも一緒に面談ブースにお通ししました。

私も最初はよく分からないまま、その方にはお茶、そして男の子にはジュースをお出しし、色々とお話しを伺ったところ、研修医1年目の大学病院で勤務中、生活費を稼ぐために当直のアルバイトを紹介して欲しいとのことでした。医局から紹介されるバイトだけでは足りなく、出来れば月にあと5~6回バイトに入りたいとのことです。

既に週2回の当直のバイトに入っていらっしゃったので、正直、年齢から体力的にもう厳しいのでは・・・というお話しをさせて頂いたのですが、今のままでは生活が出来ないので家族のためにも何とか頑張りたいとの事でしたので、週1~2回の療養型病院での当直(いわゆる寝当直)のバイトを紹介させて頂きました。

本当に口数が少なく冒頓とされた方で、最初はこちらからの質問に対しても最低限の回答をされるだけでしたが、お仕事をご紹介した後、少し信頼をして頂ける様になったのか、徐々にお話しをして頂けるようになりました。

その方は大学を卒業後、ずっと市役所に勤めていらっしゃったとのことで、30歳を過ぎた頃に、「私はずっとこのままでいいのだろうか?」という疑問が湧き、医師のドキュメンタリー番組を観て、「よし、医者になろう!」と思って市役所を辞めて1年間浪人をし、国立の医学部に入学されたそうです。

大変失礼なお話しですが、その方の雰囲気は「市役所勤め」というイメージがぴったりで、まさかドキュメンタリー番組を観て一念発起して医者になる!というようには到底想像が付きませんでした(笑)。

また、お子さんも、見た目もそうですが、ちょこんと座っている雰囲気がお父さんにそっくり^^;

ただ、見た目・雰囲気とは違い、本当に本当にその方は芯の強い方でした。

その方にはそれから4年間、月平均4~5件、多い月は10件程、当直や健康診断のバイトを紹介させて頂きました。お正月も当直のバイトに入られ、4年間、お休みは全く無く、これはお聞きしたのではないですが、多分、睡眠時間も殆ど無く、そしてお子さんと遊ぶお時間なども無かったことでしょう。

また、その方の奥様もパートの仕事を掛け持ちしながら、しっかりとご主人を支えていらっしゃいました。

その後、私も転勤になってその方とのやり取りは無くなったのですが、先月に当社の社員より、「〇〇先生が訪問診療専門のクリニックを立ち上げられて、看護師の求人の依頼を頂きましたよ!」というお話しを聞いた時は、本当に感動して目頭が熱くなりました。

大変ご苦労なさっている分、間違いなく、ご活躍されることだと思います!
いや~こういうのがこの仕事の醍醐味ですね♪

この記事の著者

相川継ドクターキャリアカウンセラー

大学卒業後、一般事務・営業・経営管理等のキャリアサポートに約7年間、その後、医師・看護師等の医療有資格者のキャリアサポートに約12年間従事。現在はマネジメント業務が主となっているが、月に数件の医師・看護師のキャリアサポートも行なっている。

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